今回の反省。
男として宜しくない。守る守られる云々の関係はたぶん死ぬまで苦手なんだろうけれど、女性は男が守るもんだと習っているので宜しくない。
死亡フラグをなぎ倒して嘲笑ってやりたかったのだけれど失敗。死亡フラグに逆らえなかったのか回復アビをうっかり持っていかなかったせいなのか不明。
とりあえずムズムズする感があるのは多分プライドのせいでしょうねぇ。
ああ、格好悪い、なぁ。なんて、ね。
前にもあったのだけれど、自分の心音が馬鹿でかく聴こえて。
それがすごく可笑しかった。
一回ツボにハマってしまったら仕方が無い、全てが可笑しく思えて笑い続けていた気がする。
自分の鼓動がオモシロクテ、ただ石が転がってるのでさえオカシクテ。イタイのだってオモシロイ。体が思うように動かないのもオカシイ。
笑って笑って、そのままブラックアウト。
+
気がついたら家にいた。
誰かに運ばれたのか自力で家に帰ったのか記憶に無いだなんてよほど重症。
「…起きたの?」
ぼうっとそんな考えをしていたら控え目に声をかけられた。きっと叔母さんの声だ。
返事をしようと口を開いたのに声の代わりに咳が出てくる。ああ、イヤだ。血の味だ。うがいしたい。
「なんでそんな大怪我して帰ってきたのよ」
怒った調子の声が降ってくる。
そんな怒らないでよ。どうして怒ってるの。
「…げほっ、ゴホン。…えっと、ほら、ガッコで喧嘩?まぁ喧嘩、したんですよ…」
「声カスレテル。…要するに負けて大怪我?ダッさいわよ」
「まぁ…治療費とか、ガッコから出るとか…だった気がしますから、叔母さんは気にしないで」
「そうじゃないの、一応私アンタの保護者よ。勝手に怪我してんじゃないわよ」
…?あ、ああ、心配してくれてるのかな。
それはスイマセンね、と言おうとしたけれど気だるさに負けてしまう。重くなった瞼を逆らわず閉じればすぐに睡魔が襲ってきた。
眠りに落ちる前に、頭を撫でられるような感覚とその手から伝わる心音を感じる。
…嗚呼。なんて、暖かい。
たぶん小さな子供が母親にあやされながら眠る時はこんな感じだろう。
オヤスミナサイ。
心の中で呟いて、安堵感の中眠りについた。
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