忍者ブログ


TW族。銀誓館学生・夢野至愛の徒然。分からない人はバックプリーズ?        高かったり低かったりで整わないテンポでお送りします。                    メッセ持ち。お手紙下されば。
1  2  3  4 
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

オカアサンは僕のことがとても嫌いだ。
まるで野生の熊でも見たかのように怯える。

そこまで嫌われる理由が分からなかったので僕は調査に乗り出した。
子と仲の良い母という存在が羨ましかったからかもしれないし。
ただ単純に怒っているオカアサンという存在が怖かったからかもしれない。



オカアサンも父さんも兄ちゃんも出かけている時調査を実行に移した。
オカアサンの僕への恐怖心は異常である。
それは麻薬やら過度のアルコールやらのせいだという可能性も否めない。
そう推理してみて、まるで自分が賢い探偵になったような気分になってにまにました。
とりあえずそう推理して、ならばそれらの物はどこかに隠されているに違いないと思ってそれらを探す事にした。
PR
他の誰よりも大好きだと伝えた。
愛シテルを知らないから。

 

「小さい頃に十分な愛情を受けなかった人は、与えられる愛情にとまどうことが多い」

テレビをつけたらドキュメンタリー番組で。調度その言葉が耳に入った。
それで

 

「     」


紛れもなく、欲しかった言葉だ。
けれどなんで。なんで僕は震えているんだろう。

奥歯がカチカチと五月蝿く音を立てる。
自分の心音が馬鹿でかく聞こえる。
気づけば涙さえも零れ落ちていた。
気づけば嗚咽を漏らしていた。

その感情が何者か気づいて、呆然とした。
こわい。恐い。コワイ。怖い。
なんで怖いのか分からない。何が怖いのか分からない。


仕方なく、部屋の隅で丸まって震えがおさまるのを待った。
只管自分が情けなく思えた。

その日は少し驚いたことがあった。

家に入ろうとしてノブに手をかける。
鍵がかかっていない事に気がついた。ドキドキした。
ここまでなら鍵を閉め忘れたのかと思えるのだけど中から人の気配が感じられる。
やべぇ、ついに我が家にも泥棒が。何にも金目の物ないのに…!
でもって勢い良くドアを開けたらそこには見知った顔がいた。がっくりした。

「ちょっと、叔母さん?大家の身分を利用して人の家に勝手に入らないで下さいよ」
「あー、お邪魔してるわ。ちょっとCD借りたくってさー」

相変わらず人の話を聞いてくれない叔母だった。
ホント期待したのに残念だった。
しかも酷いことに。

「…。てかさ至愛ー。おばさんって言うのやめなさいって言ったでしょ。まだアタシ二十代なんだから。」
「ボクが言ってるのは父親の兄弟を表す方の『おば』ですよ。それにもうすぐ三十路でしょう。」

問答無用で殴られた。
そしてその上重要な事をさらりと言う。

「あ、兄さんからついさっきウチに電話あってさー。あんたに用事あるっていうからさっきから保留にしてあんのよね。」

……早く言えよ。

ホンキで思った。

カレンダー
03 2024/04 05
S M T W T F S
1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30
最新CM
(09/24)
(07/01)
(07/01)
(04/08)
(04/03)
プロフィール
HN:
夢野至愛
年齢:
32
性別:
男性
誕生日:
1992/04/04
職業:
中学3年生
自己紹介:
眉無しの白い人。愛にこだわってみる学生。
熱いのか冷めてるのか分からない気分屋。
そんなかんじの乱調学生。
ブログ内検索
アクセス解析
カウンター
Edit by : Tobio忍者ブログ│[PR]